NPO法人グリーンウッドワーク協会 竹部会 前西千寿香さん

美濃へ移り住んだ人びと Case5
(兵庫県→和歌山県→美濃市)

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2001年美濃市に森林文化アカデミーが創立されて以来、様々な学生が全国からやってきました。
そして卒業後はこの地域に、いろいろな形で根ざしながら移り住んだ人たちがたくさんいます。
前西さんもその中の一人です。
今は森林文化アカデミーOBが設立したNPO法人グリーンウッドワーク協会で、竹細工の技術継承を主な活動としています。
岐阜の鵜飼で使われる用具の一つ、鵜籠。
鵜飼の用具一式は国の重要文化財にしてされていますが、この鵜籠は高齢の竹細工職人さんがすべて1人で作っていて後継者がなく、森林文化アカデミーがその技術伝承に取り組み始めました。
前西さんはその重要な継承者の一人です。
竹細工を始めてから2年半がたちます。

鵜籠以外にも竹のワークショップを各地で行っています。
この日は竹の鍋敷き。

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幾何学的な編み目が美しいです!
このように、森林文化アカデミーの取り組みが美濃市に広がっているのです。

兵庫県出身の前西さんが美濃市に来てから何度か家を変わりましたが、今は森林文化アカデミーの学生とOB5人がルームシェアしている古民家で暮らしています。

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台所も広いので(冬は寒いけど。。)ルームシェアにはちょうどいい感じですね。

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共有スペースのリビング。

時計が森林文化アカデミーのロゴ!かつてのルームメイト制作。
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ルームメイトが飼っている鶏は、卵も採って最後は解体してみんなでいただくそうです。
森林文化アカデミーの学生らしい暮らしですね。
4、50年前までは日本では普通にあった日常だったのでしょう。

ここの庭では、週一回学生が近所などの子供を対象にプレイパークを行っています。
ベーゴマなどの昔遊びや畑を手伝ったり、ここでも昔の光景が繰り広げられています。

前西さん達の活動が、今の美濃市にいろいろな形で影響を与えています。
この様に学生が空き家をルームシェアしている所が増えているので、美濃の人たちにも今では「アカデミーの学生さん」という信用ができてきたのでしょう。
これからももっと増えると、町の活性化につながりますね!