野崎千恵美さんとご家族

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自営業のご主人と2人のお子さん、4人家族で美濃へ移住して一年がたちました。
出身は岐阜市で大学進学のため大分県に引っ越しましたが、ご主人と知り合い2人で岐阜市に戻ってきました。
そして、畑もやりたいし子育てにもっと環境のよい所に住みたい、ということで田舎暮らしを望むようになり家を探しはじめました。実家とご主人の職場が両方とも岐阜市なのでそこへ通いやすいということが条件でした。
美濃は田舎のいい面をもつ一方、それほど山奥でもなく交通面も便利なのでそんな野崎さん一家にはぴったりの地域だったのです。

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タイミングよくすまいづくりから紹介をうけて、今の家が見つかりました。
川の近くで山があり環境はとてもよかったのですが、大きな古民家は築60〜70年程で長い間空き家になっていたため、古民家に移住するほとんどの人が直面する引っ越し前の片付けがやはり大変だったそうです。
一部の屋根瓦が崩れ落ちていて雨漏りがひどかったり、井戸水のポンプが使われていなかったので水がなかなかくみ上げられなかったりと、住めるようになるまで毎日のように通って一ヶ月間くらいはかかりました。
「家の修繕や掃除も移住のプロセスの一つ、と割り切らないと古民家へ移住はできません。」と野崎さん。

野崎さんのライフワークの一つが染色です。
現在は子育ての合間に子供服などを手がけ、イベント等で販売しています。

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今の家がある地域は美濃和紙の里で、野崎さんの家は紙を町まで運搬していた馬屋でした。なので家に入ると土間の横に作業場があり、他の部屋と独立しているので染色の仕事をするのにちょうどよい空間です。
この辺りはほとんどの家が紙漉きをやっていたので、このような造りの家が多く残り、野崎さんのような仕事をする人には最適な環境かもしれません。空き家も多いので、受け入れ体制を地域ぐるみで整えてほしいものです。

現在は近くに畑を借りているのですが、いずれ家の敷地内でできるようになりたいとのこと。
今の家はそのスペースがないので、おいおいまた家探しをしていきたいそうです。
まだまだ修繕が必要な家なので暮らしながら直しています。
古民家の改修は終わりがないのかもしれませんが、野崎さん一家のようにいろいろな夢を持ちながらそれも田舎暮らしと受け止めなければいけませんね。