大阪府・愛知県→美濃
自然も祭りも思いっきり楽しむ! 子育てするなら美濃がいい!
大阪のベッドタウンに生まれた飯田聡史さんは高校の頃から本格的に始めたスノーボードを楽しむため、シーズン中は毎週末のように岐阜県へ通っていた。ある時、美並のラフティング会社に就職した幼馴染に誘われ、夏だけのラフティングガイドを務めたことがきっかけで移住。ツアーで知り合った里英さんと結婚し、最初は美並で借家住まいを始めた。
子どもが生まれ、「自分たちの家を建てよう!」と思った時、買物に不便を感じていた里英さんは職場のある美濃市で物件を探すことを決意。いくつかの候補の中から二人が選んだのは、駅に近い美濃町にある土地。子どもが高校生になった時、自力で電車通学できる立地で、美濃祭りに参加できることも魅力だった。
4月に開催される美濃祭りは、まず神輿を彩る美濃和紙の花をあしらったシナイを作る作業から始まる。こよりを撚ったり花を巻きつけたりは慣れないと難しい作業だが、近所の方々に教えてもらって徐々に上達した。「準備は大変だけど、おかげで町内の人と仲良くなれたし、何より子ども達が祭り大好きで楽しい!」里英さんは顔をほころばせる。聡史さんは夏の夜祭りの手伝いもしている。「美濃町弁に自信がなくて、仁輪加はまだ無理だけど…」地域の行事にはできるだけ参加して、子ども達と一緒に美濃を満喫している。
もう一つ、移住の決め手となったのは、板取川との合流点で長良川の水がきれいなことと、登るのに手頃な山が多いこと。夏は川でラフティングガイドを、冬は山でスキーインストラクターをしている聡史さん、「子どもが自然の中で遊ぶことはとても大事。都会から来た子はどこか冷めていて、素直に楽しんだり挑戦し続けたりできる子がどんどん少なくなっている」。日々、職場で都会の子ども達と接することが多いため、危機感を募らせる。仕事柄、子どもと休みが合うことは少ないが、少しの時間でもあれば積極的に自然の中へ連れて行く。「近くに山も川もある。美濃っていいところ!」飯田一家の美濃ライフは楽しいことであふれている。