移住者インタビュー

酷暑の美濃の夏に涼を提供するかき氷専門店「SEIRYUGORI」

2023.08.31

profile

大谷 美穂さん

美濃市出身。東京で暮らしていたがコロナ禍を機に美濃市へUターン。東京のかき氷店で修業を積み、天然果実の非加熱シロップを使ったかき氷を提供する「SEIRYUGORI」をオープン。

夏は40度を超えることもある美濃市。この頃の暑さが続くとついつい食べたくなってしまうかき氷。
今回はNIPPONIA YAMASITI棟で週末限定のかき氷専門店「SEIRYUGORI」を営む大谷 美穂さんにお話を伺いました。

東京から美濃へのUターン

店主の大谷さんは実は美濃市上野の出身。美濃を出てからは東京で過ごし、もう美濃には戻ることもないだろうと思っていたそうですが、転機が訪れたのは2020年。世界的に猛威を振るったコロナウイルスの影響でお子さんを保育園に預けることが難しくなりました。このままでは仕事と家庭の両立ができなくなってしまう、、、
そこで救いだったのはコロナ禍で出社が難しくなり、急激にリモートワークが普及したことでした。
大谷さん一家はリモートで働きながら両親にお子さんを見てもらうため、美穂さんのご実家がある美濃市へ三か月ほど避難することに決めます。

その三ヶ月間で美濃でのたくさんの出会いを経て「東京を出て美濃でも暮らしていけるんじゃないか」という直感を信じ、翌年の2021年には美濃へ引っ越すスピード移住を実現させてしまいました。

美濃で子供と暮らすこと

大谷さん一家が東京から美濃市へUターンして一番大きかった変化は子供がイキイキしていることとおっしゃいます。「東京では争奪戦だった保育園も人口が少ないからこそ余裕があったり、夫婦2人で子供を見るしかなかった東京とは違い、近隣の方も声をかけてくれて地域で見守ってくれたりと子供と生活するにはとても良い環境です」と大谷さん。

現在、大谷さんは美濃市内のお祖父様のお家をリノベーションして暮らしているそうです。東京ではマンションで暮らしていたため、古民家特有の冬の寒さには驚いたそう。他にも電車が発達していなくて車社会だったりと不便な点はあるかもしれませんが、それを補って余りある良さが美濃にはあるのではないでしょうか。

美濃ならではの特徴が挑戦にピッタリ?

「SEIRYUGORI」では天然果実を非加熱で仕上げたシロップを使用したこだわりのかき氷を、木格子が特徴的な旧須田万衛門邸で味わうことができることが大きな特徴です。営業日は地元の人はもちろん、「かきごおらー」「ごおらー」と呼ばれるかき氷ファンで賑わっています。そんなこだわりを持ったお店を切り盛りする大谷さんですが、美濃市のある特徴が飲食店に挑戦する時大きなメリットになるのではとおっしゃいます。
「最近はマルシェの開催が多くなってきていてこだわりを持ったお店をやる方が増えています。美濃市には飲食店チェーンが極端に少ないという特徴があるうえ、空き店舗を利用すれば都会に比べると出店にかかる費用も少なく済みます。私も美濃でこだわりの料理が食べられるお店が増えてほしいと思っています」と大谷さんは語ります。
美濃市で本格的なカレーが食べられたり、雑貨屋さんが立ち並ぶ様子を想像すると今からワクワクしますね!

今回お話を伺ったSEIRYUGORIさんの営業は夏季限定(6~9月末)ですが、冬季はポーランドスープ専門店が営業しています。正確な営業情報はページ下部のSNSリンクから確認してみてください!

SEIRYUGORIメンバー

information

SEIRYUGORI(NIPPONIA美濃商家町 YAMASITI棟)

営業時間

金・土 11:00~17:00 (6~9月の期間限定)

TEL

050-3553-1446

この記事を書いた人

藤原 拓海

2023年2月から美濃市の地域おこし協力隊としてNPO美濃のすまいづくりに所属。空き家コンシェルジュとして美濃市の空き家問題解決に向けて活動しています。